eラーニング
わが国では健康な人に対して多くのスクリーニング(検診/健診)が実施されていますが、医学部の教育課程においてですら、健康な人に対する医療行為であるスクリーニングについては十分にカリキュラムが組まれていません。そのため、海外とは異なり、スクリーニングと患者への診断行為との違いについて本当の意味で理解している専門家はほとんどいないのが現状です。症状等がある患者と異なり、健康な人では疾患のリスクが極めて低いため、健康な人を対象とするスクリーニングは患者への診断行為と原理・原則が全く異なります。そのことを踏まえずにスクリーニングを行うと、不利益だけにつながることにもなります。
今回、世界保健機構(WHO)によって出版された資料に基づき、専門家のためのeラーニングを作成しました。スクリーニングに関与するすべての人々にみていただきたいと考えています。
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No.0「はじめに」
このeラーニングを始める前に必ずご覧ください。
(動画:2分19秒) -
No.1
- I-1. スクリーニングとは何か
- I-2. スクリーニングの目的
スクリーニングに対するよくある誤解と4つの目的について解説しています。
(動画:8分37秒) -
No.2
- I-3. スクリーニングを計画する際の原則
- I-4. 一連の流れとしてのスクリーニングプログラム
- I-5. スクリーニング検査の機能
スクリーニングを計画する際に必ず押さえておかなければならない、「スクリーングを計画する際の10の原則」に基づき、スクリーニング検査から始まるスクリーニングプログラム全体の流れについて解説しています。
(動画:16分59秒) -
No.3
- II-1. スクリーニングの利益と不利益
- II-2. 利益と不利益のバランス
スクリーニングの中でも、わが国ではあまり重視されず、理解もされてこなかった不利益について、系統的に解説しています。
(動画:4分21秒) -
No.4
- III-1. スクリーニングプログラムの開始
- III-2. 効果的なスクリーニングの計画
- III-3. スクリーニングの運用準備から運用
スクリーニングを疾患の対策として実施するためには、検査を実施するだけではなく検査の後のことまで想定した様々な条件をそろえなければなりません。効果的なスクリーニングプログラムを開始する条件やその手順について具体的に解説しています。
(動画:15分7秒) -
No.5
- III-4. スクリーニングのモニタリングと評価
疾患の対策として実施しているスクリーニングプログラムの実施状況や質のモニタリングと、評価の意義や注意点について解説しています。
(動画:5分5秒)