No.2「I-3. スクリーニングを計画する際の原則/I-4. 一連の流れとしてのスクリーニングプログラム/I-5. スクリーニング検査の機能」 /7 eラーニング No.2(動画:16分59秒) こちらの動画では、スクリーニングを計画する際に必ず押さえておかなければならない、「スクリーングを計画する際の10の原則」に基づき、スクリーニング検査から始まるスクリーニングプログラム全体の流れについて解説しています。 動画視聴後、以下の「開始する」から動画に関する理解度を確認する設問にお答えください。 各設問が正しいか、誤っているかを選択いただく形式です。 1 / 7 Q7.罹患率の低いいわゆる稀少疾患でも、公衆衛生の疾患対策としてスクリーニングの対象とすることがある。 ○ × 正解は✕ スクリーニングのの対象疾患は、健康上の重要な問題でなければならない。つまり、よくある疾患であり、かつ、症状が深刻であったり、その疾患で死亡する人が多い、というような社会にとって対策が求められる重要な問題でなければならない。稀少疾患のスクリーニングは対策としての効果は殆ど得られない一方、偽陽性をはじめとする不利益は確実に発生する。 2 / 7 Q8.スクリーニングを行うには、その対象疾患を診断する有効な検査方法が確立していなければならない。 ○ × 正解は◯ スクリーニングの対象疾患を診断する有効な検査方法が確立していなければ、疾患を発見することができず、スクリーニングの目的である疾患の死亡率低下、罹患率低下、重症度の低下などの目的を達成できない。 3 / 7 Q9.スクリーニングの対象者数や予想される精密検査数は、プログラムを開始する前にはわからないので、実施しながら把握して調整する。 ○ × 正解は✕ スクリーニングプログラムを開始すると、症状で発見される患者より多くの患者が診断されることになり、患者数が増加する。それらの診療を行える十分な医療体制がなければ、対応することができず、既存の医療体制を圧迫するため、スクリーニングプログラムを開始する前に、あらかじめパイロット事業等により現状の医療資源で対応可能かどうかを検証しておかなければならない。 4 / 7 Q10.スクリーニング検査の結果は、陽性(疾患疑いあり)者にも陰性(疾患疑いなし)者にも必ず本人に通知しなければならない。 ○ × 正解は◯ スクリーニング検査の結果は、陽性(疾患疑いあり)者にも陰性(疾患疑いなし)者にも必ず本人に通知しなければならない。 5 / 7 Q11.感度はスクリーニング検査の精度を評価する指標の一つであり、陽性(疾患疑いあり)の者のうち、対象疾患に罹患していた者の割合のことである。 ○ × 正解は✕ 感度はスクリーニング検査の精度を評価する指標の一つであり、対象疾患に罹患していた者のうち、スクリーニング検査で正しく陽性(疾患疑いあり)と判定された者の割合である。 6 / 7 Q12.スクリーニング検査の精度指標である感度(疾患に罹患している者を正しく判定する指標)と特異度(疾患に罹患していない者を誤判定しない指標)はtrade-offの関係にあり、両者を同時に高くすることはできない。 ○ × 正解は◯ スクリーニング検査の精度指標である感度(疾患に罹患している者を正しく判定する指標)と特異度(疾患に罹患していない者を誤判定しない指標)はtrade-offの関係にあり、両者を同時に高くすることはできない。 7 / 7 Q13.スクリーニング検査は陽性だったが疾患に罹患していなかった者(偽陽性者)が多いスクリーニングは、不利益の多いスクリーニングである。 ○ × 正解は◯ スクリーニング検査は陽性だったが疾患に罹患していなかった者(偽陽性者)は、陽性とならなければ必要のなかった精密検査を受診しなければならなかったり、精密検査結果が確定するまでの間不安を抱いてQOLが低下したりなどの不利益を被る。これが多いスクリーニングは、不利益の多いスクリーニングである。 再テストする 一覧に戻る