No.4「III-1. スクリーニングプログラムの開始/IIII-2. 効果的なスクリーニングの計画/III-3. スクリーニングの運用準備から運用」 /6 eラーニング No.4(動画:15分7秒) こちらの動画では、スクリーニングを疾患の対策として実施するためには、検査を実施するだけではなく検査の後のことまで想定した様々な条件をそろえなければなりません。効果的なスクリーニングプログラムを開始する条件やその手順について具体的に解説しています。 動画視聴後、以下の「開始する」から動画に関する理解度を確認する設問にお答えください。 各設問が正しいか、誤っているかを選択いただく形式です。 1 / 6 Q18.あらかじめ決められた定義(閾値、所見など)で陰性判定であったとしても、医師が陽性にすべきであると判断した場合は、総合的な判断でスクリーニング陽性とすることは許容される。 ○ × 正解は✕ スクリーニングプログラムを開始するための要件の1つに、受診者がどのように取り扱われるかが実施要領やガイドラインでしっかりと定められていること、がある。医師が個別でスクリーニング検査の判定の定義(閾値、所見など)を決めると、科学的根拠に基づかないプログラムの運用となり、スクリーニングの利益が消失または小さくなる。かならずあらかじめ決められた定義での判定を行わなければならない。 2 / 6 Q19.高い受診率が見込まれるものの、資金や人材を継続的に供給できないスクリーニングプログラムは、開始すべきではない。 ○ × 正解は◯ 高い受診率が見込まれるものの、資金や人材を継続的に供給できないスクリーニングプログラムは、対策として継続できないため、開始すべきではない。 3 / 6 Q20.臨床試験で有効性が実証されたスクリーニングであったとしても、実際のプログラムの運用で成果が上がることを、導入前にパイロット試験で必ず確認しなければならない。 ○ × 正解は◯ 臨床試験で有効性が実証されたスクリーニングであったとしても、実際のプログラムで運用しようとすると、臨床試験のように検査、治療等の流れがしっかりと管理されて行われるとは限らず、正確に運用できないことがある。その場合には成果が得られないため、スクリーニングプロラムの導入前には、必ずパイロット事業によって実際に運用できるかどうかを確認しなければならない。 4 / 6 Q21.スクリーニングプログラムの受診率を向上させるためには、1人1人に受診勧奨することよりも、メディア等を利用して、多くの人の目にとまるような案内を実施することの方が効果的と認められている ○ × 正解は✕ スクリーニングプログラムを開始するための要件の1つに、対象者の定義に基づいた名簿によって、対象者に網羅的で均一な受診勧奨ができること、がある。これは、1人1人に受診勧奨を行わなければ対策として効果が得られないということである。 5 / 6 Q22.スクリーニングを提供するすべての検診/健診機関は、それぞれの機関が独自で決めた基準ではなく、プログラムで決められた同じ品質管理の基準を遵守しなければならない。 ○ × 正解は◯ スクリーニングを提供するすべての検診/健診機関は、それぞれの機関が独自で決めた基準ではなく、プログラムで決められた同じ品質管理の基準を遵守しなければならない。 6 / 6 Q23.不利益を伝えるのは難しい上、伝えると受診してもらえなくなる可能性もあるため、有効で十分に精度が担保されているスクリーニングプログラムであれば、不利益はあまり伝えないようにすべきである。 ○ × 正解は✕ スクリーニング検査は利益よりも不利益を受ける可能性のある人が圧倒的に多い上、利益は望んだものだが、不利益は望まないものである。スクリーニング対象者の自律性を尊重するため、不利益は、必ず受診者に理解してもらえるように示さなければならない。 再テストする 一覧に戻る